皆さん、
おはこんばんにちは!
kumazoです!
今回も、
不動産・建設業界の企業分析をしていきたいと思います。
不動産業界・建築業界に所属するものとして、
企業分析をすることで、
企業の良いところを自分自身に取り入れていきたいと思います。
いくつかの企業の数字を分析して比べていくことで、
企業の特色がわかるのではないかと思います。
参考資料としては、
決算短信、決算説明資料、EDINET、株探、IRBANKを用いて、
数字の分析をしていきます。
今回は、積水ハウスについて分析していきますので、
よろしくお願いいたします。
1.企業概要
「積水ハウスの企業概要」について解説していきます。
積水ハウスは、
高配当株でも有名ですが、
ハウスメーカーの名前でトップ5にでてくる
名前だと思います。
2022年1月31日で累積建築戸数が2544849戸と日本1位となっております。
事業内容としては、
住宅の設計施工とその周辺の事業一式となっております。
設立 1960年8月
資本金 2025億円
従業員数 15017名
1960年に積水化学工業にハウス事業部を設立。
1961年に積水ハウスB型を発売。
その後アパートタイプや木造、鉄骨、RCなどの
様々な構造に対応した商品を発売。
2015年にはゼロエネルギー住宅を発売。
2021年には「W OSAKA 」ホテルを開業。
日本が戦後焼野原になった住宅不足の時代に
住宅を工業化、モジュール化をして
短期間で住宅を供給することを目的としておりました。
現在では省エネ、ゼロエネとESGに取り組んでおります。
配当利回りが4.26%(2023/02/06時点)ととなっており、
10年以上連続増配を続けております。
大株主は証券会社が上位を占めておりますが、
4番目の積水化学が3.24%を保有しております。
魅力ポイント
- 業界2位の時価総額
- ホテル部門が回復傾向
- 資材上昇も高付加価値へシフトによる価格転嫁可
- 未減配
懸念ポイント
- 資材価格高騰が建設業全体に重荷
- 利益率の悪化
高配当株投資業界で好かれている積水ハウスを
詳しく分析していきたいと思います。
2.売上高
2022年度の総売上高は2兆5895億円と過去最高を更新しております。
リーマンショック、3.11を経て、
コロナショックも踏みとどまり右肩上がりを続けております。
3.株価
月足を見ると2008年を底に右肩上がりを続けております。
日足を見ると、
2022年11月に過去最高を更新、
調整下げも限定的で現在では200日・25日平均線の上で推移しております。
4.EPS
日本の不動産バブル以降、
上下を繰り替えしておりましたが、
リーマンショック、3.11以降、
EPSは右肩上がりとなっております。
アベノミクスの金融緩和と低金利で好調でした。
過去25年の平均EPS成長率を計算すると
約5.8%となっております。
(ウォーレン・バフェットの計算より)
2022年のEPSは過去最高値を付けており、
2023年も更新予測がでております。
5.営業利益・ROE
日本の不動産バブル以降横ばいだった営業利益は
リーマンショック以降アベノミクスとともに右肩上がり。
コロナショックで一時的に落ち込んだものの、
2022年は過去最高値を付けております。
ROEの過去25年平均は約5.05%と低いですが、
直近だと10%越えで維持しております。
今後、物価高をROEを落とさずに価格転嫁ができるかに
注視が必要です。
6.配当金
配当金は過去10年非減配で
1株当たり90円となっております。
配当性向は過去12年平均で約39%となっており、
40%前後で推移しております。
配当利回りは2023年2月10日現在、約4.2%となっております。
売上げ規模が2兆円を超える大企業の
4%越え配当は魅力的に見えます。
7.まとめ
住宅建設業で時価総額ランキング2位の積水ハウスですが、
10年非減配の魅力的な高配当銘柄となっております。
しかし、
建設業は物価高や円安の影響を受け、
建材の値段の高騰により利益率の低下が懸念されます。
決算発表の内容では
省エネやデザイン性などにより高級路線への変更により
価格転嫁可能とされていましたが、
どこまで利益率、売り上げを維持できるかに注目していきたいと思います。
引き続き
高配当株×不動産関係会社の分析していきますので、
参考程度に読んでいただければ幸いです。